
令和2年度 調査報告
保育施設内における医行為及び医療的ケア児
受け入れに関するアンケート調査報告について
謹啓 麗春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年秋に行いました調査結果をまとめましたので報告させていただきます。このアンケートは県内私保連加盟園を対象に行いました。回答率は71.4%となり、この調査結果が今後の施設運営にお役立ちいただければうれしく思います。ご多用の中、アンケート調査にご協力を賜り、誠にありがとうございました。
1.調査目的
島根県私立保育園連盟会員施設内における利用児童に対し、「医師、看護師等の医療に関する免許を有しない者」が行うことができる「医行為」及び「医療的ケア」について、利用児の健康管理が安全に行われることを、アンケート調査を行い明らかにしていくことを目的とします。
2.調査(対象・内容・期間・集計・開示)
*対象:島根県私立保育園連盟加盟園施設
*内容:調査目的による
*期間:令和2年9月
*集計:令和2年12月
*開示:令和3年1月予定
3.調査部総括
医行為の範囲については医師法等で示されており、施設内で専門的知識を以って対処を行う必要があります。しかしながら、本調査により簡易的な応急処置は医行為の範囲には入らないだろうという認識があるのが現状。また、人材の確保及び施設の設備、研修の量など、ケア児の受け入れには充分とは言えない現状が多数を占める結果となることを感じ取ることができました。保育施設に医療は必要ないという意見もある中、必要としている利用者もおられるのは事実であることから、今後の保育の在り方を考える時期なのかもしれないと思われます。保育施設にとってはリスクを伴うことであることから慎重に取り組む内容であることは間違いないでしょう。